個人事業主の人必見! カード決済導入の基礎知識と上手な業者の選び方


個人事業主の場合、カード決済を導入するのは難しいと思っている人も少なくありません。けれども、個人事業主でもカード決済導入は可能なのです。現代の日本では、80%以上の人がクレジットカードを持っているといわれています。カードを持っていれば、現金の持ち合わせがなくても買い物したりサービスを利用できたりするので複数枚持っている人も少なくありません。カード決済を導入することは、お客さまが便利になるのはもちろんのこと、お店や会社側も「売り上げ」をアップするチャンスが広がります。そこで、カード決済導入を考えている個人事業主の方に向けて、カード決済やクレジットカード決済代行業者にかんしての情報を集めてみました。

  1. 個人事業主について
  2. カード決済とは
  3. 個人事業主とカード決済について
  4. 個人事業主とカード決済の導入について
  5. 個人事業主向けクレジットカード代行業者選びのポイント
  6. 個人事業主とカード決済〜よくある質問〜

この記事を読んでいただければ、自分に合ったカード決済導入方法がおわかりいただけるでしょう。ぜひ参考にしてください。

1.個人事業主について

個人事業主とカード決済のことを知るためにも、まずは「個人事業主」について基本的なことを学びましょう。

1-1.個人事業主とは?

個人事業主とは、株式会社や合同会社などの法人を設立せずに事業を営んでいる人のことを指します。個人の名前が付いている小さな商店や事務所などの多くは個人事業主で、「自営業」と呼ぶことも多いのです。そして、デザイナー・イラストレーター・ライター・カメラマンなどの場合は、「フリーランス」と呼ぶこともあります。

個人事業主は、税務署に「開業届」を提出するだけで誰でもなることができ、事業をスタートできるのです。ただし、特に届け出を出さなくても罰則はありません。しかしながら、開業届を出したほうが確定申告のときに「青色申告」が可能になります。家族への給料も経費として計上できたり、最大65万円を特別控除できたりなど節税効果があるのです。

1-2.個人事業主にはどのような業種があるか

個人事業主には、さまざまな業種があります。その中でも「カード決済」を導入できる業種をご紹介しましょう。

  • 飲食店:カフェ・バー・レストラン・居酒屋・ラーメン屋など
  • 小売店:食料品店・洋品店・雑貨店・酒店・ドラッグストアなど
  • 医療関連:病院や診療所やクリニック・薬局・整骨院など
  • 美容関連:美容院・エステティックサロン・ネイルサロン・マッサージサロンなど
  • 士業:弁護士・税理士・司法書士・行政書士など

2.カード決済とは

カード決済の導入を考えている個人事業主の方に向け、「そもそもカード決済とは」という基礎知識をご紹介しましょう。

2-1.定義

「カード決済(クレジットカード決済)」とは、金銭の支払いを現金ではなくクレジットカードを使って行うことです。クレジットカード会社が、加盟している店舗に対して一時的に商品やサービスなどの料金を立て替えるシステムとなります。そして、カード会社は利用金額を利用者に請求するのです。利用者は、カードを利用するときに、翌月1回払い・分割払い・リボルビング払い・ボーナス1回払いなど、カード会社が設定している支払い方法を選ぶことができます。クレジットカードは、カード会社から信用保証を受けて契約することで発行してもらえるのです。

2-2.需要・現状

2-2-1.カード決済の現状

日本では、1960年にファッションビルなどの商業施設を展開する企業が「クレジット」という名前で分割払いを取り入れました。また、同年、日本で初となるクレジット会社も設立したのです。当時は、クレジットカードを利用できる店は限られていましたが、徐々に広がり利用者も増加しました。某クレジット会社の調査によると、現在日本ではクレジットカードの保有率は84.2%、1人当たりの保有率は平均3.2枚となっています。

2-2-2.カード決済の需要

昔は、クレジットカードは高額・特別なものを購入するときに利用することが多かったものです。しかしながら、現在では日常的に利用する人が多くなっています。前項で挙げた某クレジット会社調査によると、生活費にカードを利用する人は34.3%です。インターネットショッピングや携帯電話料金、スーパーマーケットの支払いに利用している人が多くなっています。

そして、ある経済研究所によると、2020年までにカード市場は今の1.6倍になるといわれているのです。その理由として、EC市場(※)の拡大、公共料金や学費・家賃・冠婚葬祭など生活分野での利用拡大を挙げています。また、2020年の東京オリンピックで、訪日外国人客のカード利用急増が見込まれているため、カード決済導入が拡大するとも予測しているのです。

※EC市場:「EC」は電子商取引のことで、インターネットを介して行う決済や契約のことになります。EC市場とは、パソコンやスマートフォンなどで買い物ができるインターネットショッピングなどを指すのです。

2-3.カード決済のメリット・デメリット

カード決済は、利用者にとってどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。

2-3-1.メリット

メリットは、現金の持ち合わせがなくても買い物ができることです。また、訪日外国人客もカード決済であれば、現金を両替する手間がないので便利でしょう。さらに、インターネットショッピングをカードで行えば、代引きや振り込みなどの手間がかかりません。また、基本的にカード決済のほうが商品が早く手元に届くのもメリットでしょう。

2-3-2.デメリット

デメリットとしては以下のことが挙げられます。

  • 気軽に利用できるために使い過ぎてしまう
  • 盗難や紛失による不正使用やスキミングの危険性がある

クレジットカード決済は、利用者だけではなく導入する側(がわ)にもメリットとデメリットがあります。個人事業主のカード決済については次の項でご紹介しましょう。

3.個人事業主とカード決済について

クレジットカードによる商品の購入やサービスの利用などが一般化している現代では、個人事業主がカード決済を取り入れる必要性が高まっています。特徴やメリットなどをご紹介しましょう。

3-1.個人事業主のカード決済について

カード決済は、小規模な個人事業主でも導入できます。カード決済を導入するには審査があり、手数料を支払う必要があるので敷居が高いように感じる人もいるでしょう。しかしながら、現在では、生活用品や食料品など日常的な買い物でカードを利用する時代です。個人事業主も、「顧客を逃さないため」「売り上げアップのチャンスを増やすため」にカード決済は欠くことができません。個人事業主がカード決済を導入するには、カード会社と直接契約をするケースと、カード決済代行会社の「決済代行サービス」を利用するケースがあります。両者の違いは後の項でご紹介しましょう。

3-2.個人事業主におけるカード決済のメリットとは

3-2-1.売り上げや集客率アップ

カード決済が可能なお店なら、お客さんは持ち合わせがなくても気軽に買い物やサービスを利用できます。また、高額なものも分割払いで購入できるのです。お客さんの「支払い」のチャンスが広がるので集客率や売り上げアップが期待できるでしょう。

3-2-2.お店の信用度が上がる

カード決済が可能なお店であるということは、「カード会社の加盟店審査に合格したお店」であるということになります。お客さんから「信頼できるお店だ」という評価を得ることができるのです。

3-2-3.経理業務の負担を軽減できる

カード決済を導入するにあたって、決済代行会社を利用すれば経理業務の負担を軽減することができます。決済代行会社については、後の項で詳しくご紹介しましょう。

3-3.現状

「2-2-2.カード決済の需要」でもご紹介したように、カード決済に対する需要は高まっています。今後利用者の増加が見込まれるので導入を考えている個人事業主は少なくありません。しかしながら、現状では審査基準が厳しい・事業者としての実績がない・手続きが面倒など「難しいイメージ」があるので導入をあきらめている人も少なくないのです。

4.個人事業主とカード決済の導入について

個人事業主がカード決済を導入する方法やメリット、デメリットなどをご紹介しましょう。

4-1.カード決済の導入方法

カード決済の導入方法には2つ種類があります。クレジットカード会社と直接契約をする方法と、クレジットカード決済代行会社と契約する方法です。この2つの方法は、契約するまでの審査基準や手続き、導入条件などが異なります。両者を比較してみましょう。

4-1-1.カード会社と直接契約

カード会社と直接契約をする場合、個人事業主のみならず法人でも非常に審査基準が高くなります。一般的には、申し込みをしてから、企業の規模・業種・経営状況・売り上げ実績など高い基準での審査が行われ、1〜2か月ほどの期間を要するのです。もし、審査に通ってもカード会社ごとに独自の決済システムを開発しなければならず、入金もカード会社ごとに行う必要があります。

4-1-2.カード決済代行会社との契約

個人事業主は、クレジットカード会社と直接契約するのは非常にハードルが高いのが現状です。しかしながら、カード決済代行会社を利用することで導入は可能になります。決済代行会社は、複数のクレジットカード会社の窓口となり、各個人事業主のニーズに合わせて支払いや入金業務を請け負うのです。

4-1-3.カード決済導入までの流れ

一般的には以下のような流れになります。

  1. 個人事業主が代行会社に連絡・申し込みをする
  2. 代行会社は、個人事業主からヒアリングをして販売商品や体系などに合ったプラン・見積もりを提案
  3. 個人事業主はプランに納得がいけば申込書と必要書類を代行会社に送る
  4. 代行会社は3をカード会社に送り審査依頼をする
  5. 代行会社はカード会社からの審査報告を個人事業主に連絡し、本契約をする

4-1-4.カード決済代行会社を利用するときの審査内容

会社によっても異なりますが、基本的にカード決済代行会社を通す場合は以下のような審査内容になります。

  • 契約者自身の信用(カードの利用歴や借り入れ状況など)
  • カード決済に適切な商品かどうか
  • 店舗やインターネットショップの経営状態
  • インターネットショップのサイトは適切か

4-2.カード決済にかかるコストとは

決済代行会社の代行サービスを導入するためには、以下の費用がかかります。会社や個人事業主の実績などによって内容や料金は異なるので目安としてお考えください。

4-2-1.導入・管理のための費用

  • 初期費用:インターネットショップやECサイトは、「決済ページ」のリンクを設定する必要があります。初期費用は、このシステムを構築するための費用です。これは最初の1回だけで、基本的に1〜5万円ほどです。
  • 月額費用:顧客情報を管理したり決済処理を行ったりなどの費用で数千円〜1万円ほどです。
  • 決済処理ごとに加算となる費用:決済処理ごとの費用で1件あたり数十円、約5〜10%の費用がかかります。

4-2-2.クレジット手数料

決済処理費用のほかに、クレジットカード会社に支払う手数料が必要です。カード決済ごとに約5%の手数料がかかります。

4-2-3.与信(よしん)料

与信(よしん)料とは、カードの持ち主がカード決済を行うときに、そのカードの「与信(よしん)限度額」(※)を確認・処理する作業にかかる手数料です。一般的には1件で15〜25円ほどかかるでしょう。

※与信(よしん)限度額:与信(よしん)枠とも呼ばれます。与信(よしん)とは「信用を供与すること」で、金融業界ではクレジットカード会社の利用可能枠などを指すのです。

4-3.直接契約のメリット・デメリット

「4-1-1.カード会社と直接契約」でもご説明したように、個人事業主が、カード会社と直接契約をすることは非常に厳しく、なかなか審査は通過しません。また、売り上げの入金も会社ごとに異なるので管理が面倒です。さらに、支払いまでに2か月以上を要し、入金日もバラバラなので資金繰りも問題になります。決済システムの開発・運用・セキュリティー対策も必要になるのです。金銭的にも時間的にもロスが多いといえるでしょう。

4-4.代行決済のメリット・デメリット

決済代行会社を利用すれば、契約からカード決済処理をすべて代行してもらえます。各カード会社と個別に契約をしたり、システム開発をしたりする必要もコストもいりません。1つのシステムで複数のカード決済システムの処理ができるのです。また、すべての売り上げから手数料を引いた金額がまとめて入金となるので経理面もわかりやすくなります。個人事業主にとってはメリットが多い方法といえるでしょう。

デメリットとしては、決済代行会社はいろいろあるので信頼できる会社を見極める必要があることです。次の項では、決済代行会社選びのポイントをご紹介しましょう。

5.個人事業主向けカード決済代行会社選びのポイント

個人事業主にとっては、カード決済代行会社を利用することはメリットが多いものです。けれども、初めて契約をする場合はどのようなことを基準にして選んでいいのかわからない人も多いでしょう。そこで、個人事業主向けの決済代行会社選びのポイントをご紹介します。

5-1.実績

会社の実績を調べましょう。会社のホームページに掲げている実績はもちろんのこと、評判や口コミなどを調べるのもおすすめです。また、会社概要などで、設立年月日・所在地・事業所の場所・保有資格や免許・加盟団体なども確認してみましょう。

5-2.コスト

初期費用・月額手数料・決済手数料など、料金体系や金額は決済代行会社によって異なります。中には、初期費用と月額基本料が無料の会社もあるのです。ただし、カード料率が高めだったりサポートに制約があったりなどの条件があります。

基本的に、コストは利用の仕方によっても異なるのです。比較するときには、複数の決済代行会社に資料請求をし、電話で自分のビジネスモデルに合った決済プランを質問してみましょう。それから、各社のサービス内容や料金を比較検討するほうがコスト面で失敗するリスクは低くなります。

5-3.決済管理機能の比較

決済代行会社では、専用の「決済管理ツール」を提供しています。会社によって管理ツールの使いやすさは異なるのです。「1つの管理ツール画面で決済のすべてを管理できるか」を確認しましょう。また、決済情報だけではなく変更やキャンセルなどの決済処理ができるかも大切です。

5-4.セキリュティー面

利用者がクレジットカードを安心して使えるように、セキュリティー対策は万全か確認してください。セキュリティーにかんして公的な認証には以下のものがあります。

  • 日本工業規格(JIS)の「Pマーク(プライバシーマーク)」
  • 国際標準化機構(ISO)の「ISO27001/1SMS 」
  • VISAなど国際カードブランド5社の共同設立団体による「PCI DSS」

さらにセキュリティー対策として「3Dセキュア認証」「クレジットカードのセキュリティーコード」に対応している会社は信頼が置けるでしょう。

5-5.サポートが充実しているか

それぞれの個人事業主のビジネススタイルに合った最適なプランを提案してくれるか、契約後のサポート体制はしっかりしているかなども大切な要素です。

5-6.注意点など

決済代行会社は、個人事業主の売り上げを一時的に預かり、後からまとめて入金するサービスです。面倒でも、大切な売上金を任せることができる会社かどうかをしっかりと見極めましょう。万が一、決済代行会社が倒産した場合は、入金が遅れたり入金されなかったりすることもあります。「手数料ゼロ」だけで決めず、上記で挙げたような比較検討ポイントをしっかりチェックしてから決めてください。

6.個人事業主とカード決済〜よくある質問〜

個人事業主とカード決済にかんしてよくある質問をご紹介しましょう。

6-1.決済代行サービスの申し込みについて

Q:個人事業主ですが、決済代行サービス会社に申し込みをする際に用意しなければならないものはありますか?

A:会社によって詳細は異なることもありますが、一般的には以下のものが必要です。

  • 住民票
  • 印鑑証明書(コピー可)
  • 通帳(振込先口座)の「見開き1ページ目」をコピーしたもの
  • 営業許可書など

※住民票と印鑑証明は取得費より3か月以内のもの

※ネットバンキングの場合は、WEBサイトにログイン後、支店名・口座番号・名義などが確認可能なページの画像など

6-2.取り扱いクレジットカードについて

Q:決済代行サービス会社は、どのようなクレジットカードに対応しているのでしょうか?

A:5大ブランドといわれる、VISA、MasterCard、アメリカン・エキスプレス、JCB、ダイナースクラブはほとんどの代行会社が対応しています。

6-3.申し込みからサービス開始までの期間

Q:決済代行サービス会社に申し込みをした場合、どれくらいの期間でサービスが開始になるのでしょうか?

A:会社や個人事業主の実績などによって異なります。一般的には数日〜数週間ほどでサービス開始となっているのです。

6-4.インターネットショップの支払い方法について

A:インターネットショップを立ち上げようと思っています。支払い方法は、カード決済が一般的なのでしょうか?

Q:インターネットショップの支払い方法には、クレジットカード決済のほかにも、コンビニ決済・ネットバンク決済・銀行振り込み・郵便振り込み・代引き引き換えなどがあります。中でも、クレジットカード決済は約半数を占めているのです。注文完了と同時にクレジットカード支払い手続きが行われるので、代金未回収のリスクが最も少ない方法といえるでしょう。

6-5.カード決済代行会社の比較について

A:カード決済代行会社がたくさんあって比較するのが大変なのですが。

Q:「5.個人事業主向けカード決済代行会社選びのポイント」で、会社選びのポイントをご紹介しましたので参考にしてください。また、自分で複数社の比較をするのが難しい場合は、決済代行会社を比較するサイトなどもあるので参考にしてみましょう。

7.まとめ

いかがでしたでしょうか。個人事業主でもカード決済導入が可能なことがおわかりいただけたかと思います。また、カード会社と契約するのは大変だと思っていた方も、カード決済代行会社を利用すれば、複数のカード会社の窓口となってくれることがわかり安心されたでしょう。

カード決済代行会社と契約すると利用料や手数料が必要ですがクレジットカードを利用するお客さまを増やすことができます。今後、消費者のカード利用増加が見込まれているので、メリットの多いカード決済代行会社を利用することを考えたほうがビジネスチャンスは広がるでしょう。セキュリティーやサポートが万全で、実績のある会社をじっくりと選んでください。


クレジットカード決済代行サービス 「決済代行ドットコム」